予防歯科とは
セルフケアと歯科医院のメンテナンスで、健康な歯を保つことができます
患者さんが一生、自分の歯でおいしく食べられるために大切なのが、予防歯科です。日ごろからのセルフケア力を高めるとともに、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることで健康な歯を保たせられる可能性が飛躍的に高まります。
当院におけるセルフケアへの考え方とアドバイス
患者さんにとって無理のないセルフケアの方法をお伝えしています
当院は、患者さんが無理なくできるセルフケアの方法をアドバイスするように心がけています。基本的に「~をしないといけない」といったことはお伝えしていません。歯科医院によっては「1回10分のブラッシング」を求めることがありますが、朝が忙しくて難しい方はたくさんいらっしゃいますから、当院ではなるべく患者さんのライフスタイルに合わせていかに効率よく磨けるかを考えます。
まずは歯ブラシ1本で磨けるようになりましょう
セルフケアグッズとしては、歯ブラシのほか、歯間ブラシやフロス、電動歯ブラシが挙げられますが、まずは歯ブラシをしっかりと自分の歯に当てられるようにすることが大切です。ブラッシングができるようになったら、より細部をきれいにするために歯間ブラシやフロスを使うようにしましょう。
入浴中などにおける“ながら磨き”もお勧めです
朝が忙しくて十分に磨けない方は夕食を食べた後、テレビを見ながら、お風呂につかりながら歯磨きをすると、自然と時間をかけて磨くようになるのでお勧めです。
「食べて30分後のブラッシング」は患者さんによります
食後は口の中が酸性になるので、「30分経った後に歯磨きをするように」と話す歯科医師もいますが、それは酸蝕症(さんしょくしょう)の方の場合です。酸蝕症とは、酢やかんきつ類などの酸性度の高い食品を頻繁に食べることで歯が軟らかくなってしまう病気です。酸蝕症の人は歯磨きによって歯が傷つきやすいので、食後30分は空けた方が良いでしょう。
それ以外の方、特に歯周病の患者さんは食後すぐに磨いた方が良いです。
当院が勧める歯ブラシはライオンの「genki」
歯磨きが十分にできない方にお勧めしたい歯ブラシがライオンの「genki」です。これはヘッドの幅が広くおおざっぱに磨いても歯に当たる面積が大きいため、磨き残しを減らすことができます。一般的にヘッドの小さいものが良いというイメージがありますが、それは患者さんによるのです。
予防歯科メニュー
フッ素塗布
フッ素とは、むし歯の原因菌の働きを弱め、歯にカルシウムを吸収しやすくさせて丈夫にする化学物質です。定期的にフッ素を塗布することでむし歯予防を図ることができます。
PMTC
PMTCとは、歯の汚れやバイオフィルムを取り除く方法です。バイオフィルムとは、口の中の細菌が集まった薄い膜のことで、むし歯の原因になります。通常のブラッシングでは除去できないため、歯科医院でPMTCを受けることでむし歯の発症リスクを下げられます。