入れ歯のメリットとデメリット
患者さんの負担が少なく、安価であることが入れ歯のメリットです
歯を失ったときに人工歯で補う方法としては、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3つがありますが、入れ歯のメリットはインプラントと違って外科処置が必要なく、患者さんの負担が軽いこと、また比較的に安価であることが挙げられます。 デメリットとしては、装用時や食事の際に違和感を感じる場合があることです。
当院における入れ歯の治療
コンセプト
まずは保険の入れ歯をお試しいただくことをお勧めしています
現在、入れ歯には保険と自費を合わせて複数の種類があります。当院では患者さんのご希望とご予算を踏まえながら適切なものを検討していきますが、基本的にはまず保険の入れ歯を試していただくことをお勧めしています。
入れ歯の違和感は患者さん個々人によって異なるため、まずは安価な保険の入れ歯を試した方が良いと考えるからです。それで違和感がなくご本人が満足されるようであれば、継続して利用されると良いでしょう。
当院の工夫点
違和感や痛みがでないための工夫を随所に施します
院長は歯科医師になって29年間、たくさんの入れ歯をつくってきました。それらの経験を生かして、患者さんに合った入れ歯を作るために十分にシミュレーションします。
例えば、口の中の形状を見たり触ったりして患者さんの特徴を把握し、骨が出ていて肉が薄く、入れ歯が当たると痛そうだと感じる部分は入れ歯と口の間にクッションとなるわずかなすき間を意図的につくります。
こうした工夫を随所で施す結果、2回も調整すれば痛みが出なくなることが多いです。他院の勤務経験があるスタッフや患者さんから驚かれることもあります。
入れ歯の種類
保険の入れ歯
保険が適用される入れ歯です。口の粘膜の上に乗せる床(しょう)は歯科用のプラスチック(レジン)でできており、部分入れ歯の場合は金属の留め具がついています。
自費の入れ歯
ノンクラスプデンチャー
金属バネの代わりに柔らかい素材を使っているため、目立ちにくく、歯ぐきにフィットして違和感が少ないというメリットがあります。金属アレルギーが起こる心配もありません。
金属床義歯
床が金属でできているため、強度が高いのが特徴です。熱伝導性に優れているので、食事のときに温度をリアルに感じられます。
マグネットデンチャー
磁力を利用して吸着させる入れ歯です。残っている歯根の部分に磁性の金属を埋め込み、入れ歯に小型の磁石を取り付けて吸着させます。
コンフォートデンチャー
柔らかなシリコン製の素材を使った入れ歯です。シリコンが入れ歯と歯ぐきの間でクッションの役割を果たすため、負担が少なく噛んだときの痛みを和らげてくれます。
インプラントについて
インプラントとは、歯がなくなった部分のあごの骨にドリルで穴を空け、そこにチタン製の人工歯根を埋め込み、人工歯を被せる治療方法です。
入れ歯に比べて費用が高額になるため、患者さんの口の状態のほか、ご要望も踏まえた上でご提案しています。状態によってはインプラントが治療方法として優先されるケースもありますが、当院では基本的に、インプラントは「最終手段」という位置づけで診療を行っています。